薬膳の書

* * * 第二弾 * * 「あけび」 * * *

あけびの実。。。
春4月頃、淡紫色の花が咲き
秋になるとツルに小さいバナナの形をして2〜3個ずつ垂れ下がります。長さは8cm〜10cmほど。成熟すると割れて半透明のゼリー状の果肉が現れます。甘い味があり、中に混入する黒い種子には反対に強い苦みがあります。アケビの名は、実が開くことから、開ケ実=あけみからきています。
あけびの生態。。。
北海道を除く日本各地に自生しているアケビ科のツル性植物で、他の植物に左巻きにまきついてのびて行きます。
ほかに、ゴヨウアケビとミツバアケビがあります。野鳥はよく好んでこの実を食べます。最近は、果物屋さんでもみかけるようになりました。
スタミナ果実として、昔の旅人は、アケビを食べて疲れをとったと伝えられている。
あけびの効能。。。
あけびの太いツルを10月頃切り出し、2〜3cmの長さに刻んで日に干し、よく乾燥させたものを生薬名で“木通(もくつう)”といい、頭痛鎮痛、利尿作用に効果があります。
乾燥した果実は、腎臓炎、脚気や脳卒中の予防薬としても用いられる。
あけびで作ろう。。。
あけびのツルは強靭なので、皮をはいで、編んで、椅子やバスケットを作るのに適しています。 中でも、ミツバアケビが適しています。
ミツバアケビは、日本原産で東北地方に多く自生する。特徴は、葉が3枚の小葉からなっていて、果実は、アケビより大きい。

−あけびのごま和え−
柔らかなつる先と若葉を摘み取り、熱湯でゆでてアクを抜き、水気を切り、すりごま。しょうゆ、みりん、蜂蜜を加えよく合えます。
酢じょうゆ、辛子和え、マヨネーズ和えも美味
−果皮の油味噌炒め−
果皮を熱湯でゆでて一晩水でさらし。細かく切って油で炒め、味噌、みりんで味付けをします。
   

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