薬膳の書

* * * 第五弾 * * 「豚肉」 * * *

ご存知でしたか?動物のなかで、人間に一番近い肉が豚肉なんです。

豚肉には、神経の機能を円滑に働かせ、情緒を安定させるビタミンB1が多く含まれています。中でも、赤身肉には牛肉の10倍。イライラやストレス、不眠症などに効果があります。他に、ビタミンB1には、胃の働きを活発にする作用もあるので、食欲不振や便秘を予防します。赤身肉に豊富に含まれる良質のタンパク質は、体の組織や細胞に活力を与えるので、老化防止に役立ちます。
ビタミンB1は、熱に弱いが、豚肉の場合は、比較的熱に強いので、調理もバリエーションがひろがります。

◆部位の特徴と調理法◆


ヒレ 一番やわらかく、脂も少ない。

火を通し過ぎないように.
油分を補うとよい。

クリーム煮
カツレツ
ロース やわらかく、味もよい。
形が揃っている。
かたまり、薄ぎり、どちらも
利用範囲が広い。
ロースとポーク
ポークソテー
酢豚
カツレツ

肩ロース 味は濃いが、筋があるため
少し硬い。
かたまりは、ゆっくり時間を
かけてもどす。
ポークソテー
焼き豚
酢豚
シチュー・ポトフ
ロースとポーク
しゃぶしゃぶ
カツレツ
竜田揚げ
もも 脂肪の少ない、赤身の部分。
風味もよい。
火を通しすぎるとパサつく。
油分を補う。
同上

そともも もも肉より、筋が多い。
ややかため。
かたまりはトロ火でゆっくり
煮込む。
薄切り、細切りを
  中華風に
シチュー
ハンバーグ
ひき肉料理に。
筋が多く、ややかたい。 主にひき肉になる部分
薄切りや細切りにする。
同上

ばら 風味はとてもよい。
脂肪が多い。
時間をかけ、ゆっくり煮込むと
とろりとする。
バーベキュー
シチュー
ポトフ
角煮

高きび鰻(うなぎ)薬膳目次