薬膳の書

* * * 第二十四弾 * * 「松の実」 * * *

食べられる松の実(種子)
ヨーロッパの「ナッツ・パイン」「ストーン・パイン」中国の「華山松」朝鮮半島と日本の「朝鮮五葉」メキシコの「インディアンナッツ」アメリカの「アロカビアン」などがある。
種子は松カサの鱗片(りんぺん)の内側についている胚乳で、茶色の薄皮をかぶっている受粉させて栽培することが非常に難しいので高価な食材となっている。
                −マツ科マツ属−


−栄養・薬効−
脂肪、ミネラル、ビタミンB1、B2、B6、E、食物繊維が豊富。
脂肪は、不飽和脂肪酸なので、抗コレステロール作用があり、動脈硬化を予防する働きがある。ビタミンは、美肌つくりに有効な成分。
ビタミンB6は、タンパク質を代謝するのに欠かせないもので、免疫機構を正常に維持するのに大切な栄養素。ビタミンEは、抗酸化作用で老化を防ぐ。消化が大変よく、便秘解消にも効果がある。

−料理−
生食はできないので、フライパンやオーブンで香ばしく炒って、サラダ、詰め物、ソース、お菓子などに利用する。おしるこやおかゆはヘルシー食品として有名。

−保存−
保存する場合は、油が酸化しやすく、傷みやすいので、密閉袋に入れ、冷凍するとよい。

−仙人となる?−
聖書にも記述があるほど、栽培の歴史は古い。英語では、パインナッツ、パインシードと呼ばれている。イタリアでは「ピニョリ」と呼ばれて、パスタや肉料理に利用されている。中国では、料理やお菓子の他に、薬用として用いられている。
中国では「長生果」と呼ばれて、古い薬物書にはこう書かれている。
 「七月に松の実をとり、木皮を除いてつき、卵大に丸めたものを、日に三回、酒とともに食べると、百日で病は治り、三百日で一日に五百里歩けるようになり、もっと長く服用すると仙人にさえなる。」
仙人の霊薬とされ、不老長寿の薬として、また、滋養強壮として薬用に利用されている。また、寒い地方でとれる松の実ほど、作用が強いとされている。

−種類−
韓国に広く見られるものは、松カサの長さが10〜13cm、直径5cmくらいあるという大きなものから採れる種子。松カサの実も大きく、1cm ほどの長さがある。
日本に出回っているのは、中国産が多く、一回り小さい 7mm くらいのものが多い

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