薬膳の書

* * * 第十六弾 * * 「にがうり」 * * *

熱帯アジアが原産で、学名は「ツルレイシ」
表面にイボ状の凹凸があるのが、特徴。
独特の苦味が特徴。沖縄が主な特産地。
沖縄では、「ゴーヤー」と呼ばれていて、最初に作った人の名前が胡屋(ゴヤ)氏だったということから名付けられた説もある。
1992年にウリ類の害虫であるリュウキュウウリミバエの絶滅宣言がだされてから、沖縄の野菜は島外への持ち出しが可能になった。
それから、徐々に全国区に広がった沖縄の野菜。もちろん「にがうり」(ゴーヤー)もそのうちのひとつです。
−ウリ科−

栄養と効能 野菜の中で、パセリやブロッコリーに次いでビタミンCが豊富!
ニガウリに含まれているビタミンCは、加熱しても壊れにくい。
夏風邪の予防につながるビタミンC。
独特の苦味成分は、「モモルデシン」という成分。
胃腸を刺激して食欲を増進させる働きがあり、夏バテ防止に!
調理のコツ 苦味を和らげるには?
・塩をひとつまみふる
 ※ 塩の量が多いと水分がでてしまうので注意!
・豆腐などのタンパク質と合わせる。
・たっぷりの油で炒める。
・レモンなどの酸と合わせる。
選び方 表面のイボに張りがあり、つぶれていないもの。
イボが細かく密になっているもの。
保存方法 中の種から傷むので、たてに2つに割って、種の部分をくりぬき、
ラップで包む、または、保存袋にいれて冷蔵庫へ。

 “蕗(ふき)のトウ”や“鮎の腸”を食べる日本人...ほろ苦い味のする食材は、
日本人に欠かせない食材なのかも...何といっても“ニガウリ”は、苦味が特徴!
暑い気候の沖縄県の人たちは、夏になると“ゴーヤー”を必ず食べるんですって!

沖縄の定番メニュー
ゴーヤーチャンプルー

材料−4人分−
ニガウリ(400g) 豚バラ薄切り肉(150g) 木綿豆腐(1/4丁)
塩(小1) 卵(2個) 削りかつお(大1〜2) 油(適宜)

ニガウリは、縦に切り、種とその周りの白い部分を取り除き、薄切り。
軽く塩をふりしんなりさせて水気をとる。

豚肉は短冊切り、豆腐は2cm角に切り、水気を切る。

フライパンに油を熱し、豆腐に焼き色がつくまで炒めとりだす。

再び油を入れ豚肉を炒め、ニガウリも入れ、強火で炒める。

塩(小1)を入れ、豆腐を戻し、削りかつおを入れる。

といた卵(2個)を入れ、全体に混ぜ合わせて出来上がり!


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