薬膳の書

* * * 第九弾 * * 「銀杏」 * * *

みなさんもよくご存知かと思いますが。。。 イチョウの実が銀杏です。正確に言うと銀杏の実の種ということになりますね。イチョウは栽培するのに、かなりの年月がかかり、24〜5年を経ないと銀杏がとれませんまた、雄の木と雌の木があります。したがって、雌の木にしか、実はつけません。
実がなる頃、独特のにおいを放つのも特徴です。落ちた実を、土の中に埋めるか、水につけておくなどして、外の実の部分を腐らせて洗い流します。


−生産地ベスト10(生産高順)−
愛知、大分、福島、新潟、佐賀、岐阜、愛媛、高知、徳島、石川
−歴 史−
以外に古く、平安時代以降室町時代のころではないかと。。中国より渡来

成分 効能1 効能2
タンパク質、脂質、糖質が主成分。ほか、カロチン、ビタミンB1,C、カルシウム、カリウムも含む。 ◆咳止め
漢方では咳止めの成分ともなっている。気管支炎や咳止めには、焼く、煮る、スープなどにして食べれば、効果あり。

◆夜尿症
膀胱の括約筋を強くする作用がある。焼いた銀杏を毎日
5〜7粒食べるとよい。
ただ、アルカロイドという成分によって、中毒を起こす恐れがあるので、注意が必要!


※ 焼いて、塩をまぶして、酒の肴に。茶碗蒸しや寄せ鍋の具に。おでんなどの材料に。

漢字で「銀杏」と書いて、ギンナンともイチョウとも読みます。
銀杏にも品種あり。「金兵衛」「久寿 (久治)」「藤九郎」「栄神」など。
秋は、紅葉のシーズン。イチョウも“黄金の木”になります。
しかし、琉球列島の南西諸島では温暖なために、黄金の木とはなりません。
朝夕の温暖の差が、あの鮮やかな色に変化します。
大相撲の幕内力士が結う大銀杏(おおいちょう)は、まさにイチョウの葉の形から
きています。幕下力士は、まげを結うことまでしかできません。

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